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映画マッカーサーの感想【太郎君のおすすめ!映画鑑賞の感想】

かなり古い映画ですが、最近ビデオで鑑賞したので、その感想を聞いてもらえますか。

はい、面白そうなので聞かせて。どんな映画を観たの?

1977年に公開された「マッカーサー」という映画ですが、知っていますか。

その映画は観たことないけど、その人のことは知ってるわ。
アメリカの軍人で変わったパイプをくわえて、飛行機から降りてくる写真を見た記憶があるけど、その人が主人公の映画なのね。

はい、そうですよ。物語は第二次世界大戦で、おもにアメリカと日本が戦ったフィリピン戦あたりから始まります。その後、朝鮮戦争のころに彼は軍の第一線から退くのですが、そのあたりまでを取り上げた映画ですね。

マッカーサーって、日本にパイプを広めただけじゃなくて、戦後の日本にすごく影響を与えたというイメージがあるけど、それは間違ってないの?

アッハッハッ! 確かにコーンパイプを流行らせたかもしれませんね。
彼は敗戦後の日本で、連合国軍最高司令官として日本の占領政策を進めました。
“I shall return.”や「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」といった超有名なフレーズを演説に盛り込み、アメリカ国民の間では高い人気を誇った彼の自伝的映画と言えるでしょうね。

そうそう、GHQの最高責任者だったよね。日本国憲法の作成にも関係していたって歴史の授業で習ったような気がするわ。

彼は「日本を二度と我がアメリカに歯向かわないようにしよう」と考えていたようであり、その一方で、その後に起こった朝鮮戦争では、国連軍最高司令官として戦闘を指揮しましたが、その中で核爆弾の使用を進言していました。僕としてはこのような彼の言動に関しては否定的に捉えたり、疑りの目で見てしまいました。

へー! そこまでは授業では教わっていなかったと思うわ。

アメリカ国内では、マッカーサーは、合衆国大統領ルーズヴェルトの下で、日本を無条件降伏に向かわせて、戦闘を終結させた戦場の英雄として見られていました。しかし、終戦の直前にルーズヴェルトが急逝したことで、その後任にトルーマン大統領が就任すると、彼からは毛嫌いされてしまいました。

そんな国民にとって英雄的な人物なのに、大統領からは良く思われていなかったのね。

マッカーサーに問題がなかったわけではありませんね。さっきの核使用の発言とか、中国の内戦に際しては独断で政治的な意見を述べて、合衆国の外交方針に反するようなこともあり、朝鮮戦争中にトルーマンの手で解任されてしまいます。

さっきから話を聞いていると、だんだんマッカーサーがかわいそうに思えてきちゃったわ。それで、最後には「老兵は死なず・・・」ってなっちゃうんでしょ。

彼については、危険な扇動家と言う者もいれば、もっとも偉大な軍人と言う者もいます。僕は、彼には常に強い意志と信念があり、それに基づいてすべてのことに携わってきたのだなと感じています。

他にこの映画のお薦めポイントってあったら教えてほしいわ。

戦後の日本の礎の一部は彼によって築かれたといってもいいかもしれない。そんな人物の言葉一つ一つを噛みしめるのに、僕は吹き替え版で鑑賞しました。また、この映画のメインテーマである曲は、ジュリー=ゴールドスミスが作曲し、自ら演奏しています。映画を離れて聞いてみても心にしみわたるようないい曲ですね。

ありがとうございます。
映画のことがよくわかったわ。
魅力的な人物のようなイメージが持てたので、映画を観てみたいって思いました。

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